大野城市月の浦の泌尿器科クリニック

TEL:092-589-1145
お電話受付時間
月~金:8:45~12:30、13:45~16:30
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女性泌尿器科外来 火・木:13:45~16:30

診療案内

症状から

男性

  • トイレが近い、何度もトイレに行く(頻尿)
  • 尿が漏れる(尿失禁)
  • 夜にトイレのために起きる(夜間頻尿)
  • 残尿感がある
  • 尿に血が混じる(血尿)
疑われる病気:
膀胱癌 
尿路結石症
  • 尿道が痛い(尿道痛)
  • 尿道から膿が出る
疑われる病気:性感染症
  • 腰、背中が痛い
疑われる病気:
尿路結石症 
腎盂腎炎 
水腎症
  • 精液に血が混じる
疑われる病気:
血性液症
  • PSA値が高いと言われた
疑われる病気:
前立腺癌
  • 陰のう(睾丸)が痛い
疑われる病気:
陰のう水腫 
前立腺炎 
精巣上体炎

女性

  • トイレが近い、何度もトイレに行く(頻尿)
  • 尿が漏れる(尿失禁)
  • 残尿感がある
疑われる病気:
神経因性膀胱 
過活動膀胱 
膀胱炎
  • 尿に血が混じる(血尿)
疑われる病気:
膀胱癌 尿路結石症 
膀胱炎
  • 腰、背中が痛い
疑われる病気:
尿路結石症 
腎盂腎炎 
水腎症
  • 排尿時に痛みがある(排尿時痛)
疑われる病気:
膀胱炎
  • 膣から何か出ている感じがある
疑われる病気:
骨盤臓器脱

小児

  • お漏らしをする、夜トイレに起きられない
疑われる病気:
夜尿症
  • おちんちんを痛がる
疑われる病気:
亀頭包皮炎 
精巣捻転
  • 睾丸が痛い、腫れている
疑われる病気:
精巣捻転

病気から

前立腺肥大症

前立腺は、男性のみにあり、膀胱の真下にある臓器で、尿道がこの中をトンネルのように貫いています。

前立腺肥大症とは、肥大した前立腺が、尿道を外側から圧迫したり、そのために尿道の筋肉が過剰に収縮したりして、その結果、物理的・機能的にも抵抗が増して尿が出にくくなった状態をいいます。
また、この病気は前立腺癌とは全く異なり、良性の病気です。患者さんの症状にあわせて、お薬で治療したり、手術をおすすめしたりします。
前立腺肥大症の場合、どのような状態でも、前立腺癌の疑いがないかを必ず意識して診察、治療を行っていきます。

主な症状
おしっこが近い(頻尿)、尿が出にくい・勢いが弱い・残尿感(排尿障害・蓄尿障害)、尿が漏れる(尿失禁)、夜のトイレの回数が増えた(夜間頻尿)
当院で行う検査
尿検査、前立腺触診(大きさや硬さをみます)、ウロフロ(尿の勢いの検査)、エコー検査(残尿量や前立腺の大きさをみます)、血液検査(PSA:前立腺癌があるとこの数値が高くなります)
当院での治療
  • (薬物療法)前立腺や尿道の筋肉を緩めたり、前立腺を小さくしたりするお薬の処方

  • (手術療法)前立腺を内視鏡下で切り取ったり、レーザーを照射して肥大した部分を蒸散させる手術
    ※手術については、本院の高山病院を含め、対応可能な病院へご紹介します。

まずはご自身の症状をチェックシート(IPSS)で確認してみましょう。

「チェックシート(IPSS)はこちら」

過活動膀胱

膀胱に十分尿が溜まっていなくても自分の意思とは関係なく膀胱が収縮してしまい、その結果として急に起こる我慢できないような尿意を主症状とする病気です。
通常は昼間や夜間の頻尿を伴い、尿もれ(尿失禁)がある場合もあります。

主な症状
おしっこが近い(頻尿)、尿が漏れる(尿失禁)
当院で行う検査
尿検査、エコー検査(残尿量をみます)
当院での治療
  • (薬物療法)膀胱により多くの尿をためられるようにするお薬の処方(飲み薬、貼り薬)

  • (骨盤底筋体操)膀胱、子宮、直腸などの骨盤内にある臓器を支えている筋肉を強化

    「骨盤底筋外来はこちら」

同じような症状は別の病気(膀胱炎など)でも引き起こすことがあります。 過活動膀胱症状のお困り具合をみるためにチェックシート(OABSS)を付けていただくことをおすすします。

「チェックシート(OABSS)はこちら」

神経因性膀胱

排尿に関わる神経経路のどこかが具合が悪いことにより、排尿のシステムが上手くいかなくなる状態のことです。
神経因性膀胱を起こす可能性のある病気は、脳血管障害(脳卒中)、アルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症、小脳変性症、脊髄髄膜瘤(二分脊椎症)、脊髄係留症候群、椎間板ヘルニア、脊椎管狭窄症、直腸癌・子宮癌手術による膀胱への末梢神経障害など、またそれ以外にも多くの病気があり、多岐にわたります。

主な症状
おしっこが近い(頻尿)、尿が漏れる(尿失禁)、尿意がない、尿が出せない(出にくい)
当院で行う検査
尿検査、エコー検査(残尿量や腎臓に異常がないかをみます)、排尿記録(1日の排尿量、飲水量の記録)
当院での治療
  • (薬物療法)尿道を緩めたり、膀胱を収縮させたりするお薬の処方

  • (骨盤底筋体操)膀胱、子宮、直腸などの骨盤内にある臓器を支えている筋肉を強化

    「骨盤底筋外来はこちら」

  • (自己導尿指導・カテーテル留置)時間を決めて、自分でカテーテルを尿道に差し込み、排尿するやり方です。適応があれば当院で指導を行います。
    また、カテーテルを入れたまま排尿の管理をする方法もあります。

尿路結石症

尿路とは腎盂、尿管、膀胱、尿道の総称で、そのいずれかに結石ができることです。
尿路結石は、尿と一緒に自然に排出されることが多いのですが、自然に出ない場合は手術を行うこともあります。

主な症状
腰・背中が痛い(通常、結石のある側にみられます)、尿に血が混じる(血尿)
当院で行う検査
尿検査、エコー検査、レントゲン、CT検査

※CT検査については本院の高山病院へご紹介します。

当院での治療
  • (薬物療法)石の排出を促す薬、痛み止めの処方

  • (手術療法)ESWL(体外衝撃波結石破砕術)、腎結石や尿管結石の場合はTUL(経尿道的尿路結石破砕術)、
    膀胱や尿道結石の場合は内視鏡を用いて結石除去します。
    ※手術については、本院の高山病院を含め、対応可能な病院へご紹介します。

腎盂腎炎

腎臓でつくられた尿は、腎盂(腎臓内の尿のたまるところ)、尿管を経て膀胱に溜められ、尿道から排出されます。
腎盂腎炎とは、この腎臓や腎盂(腎臓からの尿が集まり膀胱へ送る部分)に炎症が起きる病気です。
女性に起こりやすい病気ですが、男性でも尿路結石や前立腺肥大症などの排尿障害で起こることもあります。

主な症状
発熱がある、排尿時の痛み(排尿時痛)、病側の背中・腰の痛み、尿が濁っている
当院で行う検査
尿検査、エコー検査、血液検査(炎症の具合をみるため)、尿培養検査(病原菌の種類を特定するため)
当院での治療

(薬物療法)抗菌薬の処方、点滴投与

※症状がひどい場合には入院が必要となります。その際は本院の高山病院をご紹介いたします。
トイレを我慢せず、水分補給をしっかり行い、痛みが伴う場合は無理をせず出来るだけ安静に過ごしましょう。

前立腺炎

前立腺炎とは、男性特有の臓器である前立腺に細菌が感染することよっておこる尿路感染症です。

細菌感染により急激に症状が出現する「急性細菌性前立腺炎」、同じく細菌感染が原因ではあるが症状は排尿や下腹部の不快感を主とする「慢性細菌性前立腺炎」、排尿痛や血尿、発熱などの細菌感染は明らかではないが、同じような症状の「慢性非細菌性前立腺炎」は、慢性の症状のみあり尿所見は異常のない「骨盤痛症候群」などに分類されます。

主な症状
排尿時の痛み(排尿時痛)、尿に血が混じる(血尿)、発熱(急性の場合)
当院で行う検査
尿検査、エコー検査(残尿量、前立腺の状態をみます)、血液検査、前立腺触診
当院での治療

(薬物療法)抗菌薬、漢方薬の処方、点滴投与
「急性細菌性前立腺炎」には的確な抗菌薬投与と、前立腺肥大症などの排尿障害があればその治療薬投与、そして発熱に対する処置、状況によっては入院、補液などの全身管理が必要です。

骨盤臓器脱

骨盤臓器脱は女性特有の病気で、出産や加齢(閉経)などの影響で骨盤を支える筋肉(骨盤底筋)やじん帯が緩むことにより、膀胱、子宮頸部、直腸、膣壁などの骨盤内臓器が下垂して膣口から脱出する病気の総称をいいます。
肥満や出産、加齢などの要因のほかにも、日ごろから重たい荷物を持つ方や慢性的な便秘の方も骨盤に重みがかかるためこの病気になりやすいと言われています。

主な症状
膣から何か出ている感じがある、下着に血が付く、尿が出にくい、残尿感がある
当院で行う検査
内診、レントゲン、エコー検査(残尿量や腎臓に異常がないかをみます)
当院での治療
  • (骨盤底筋体操)膀胱、子宮、直腸などの骨盤内にある臓器を支えている筋肉を強化

    「骨盤底筋外来はこちら」

  • (手術療法)下がってきた臓器を吊り上げる手術を行います。
    ※手術については、本院の高山病院を含め、対応可能な病院へご紹介します。

当院では火・木曜日の午後に女性医師による女性泌尿器科外来を行っております。
上記の病気が疑われるような症状がある方は、一度ご相談ください。

「女性泌尿器科外来について」

ご受診の際は問診表の記入をしていただくとスムーズにご案内出来ます。
是非ご活用ください。

「女性問診表はこちら」

夜尿症

5歳を過ぎても週に2~3回以上の頻度で、少なくとも3ヶ月以上連続して夜間睡眠中の尿失禁(おもらし)を認めるものを夜尿症と言います。

夜尿症の多くは病的なものではありません。子供の場合、自律神経と尿を抑えるホルモン(抗利尿ホルモン)のバランスが悪いために起こりやすいです。
睡眠のリズムや精神的な要素も原因となることがあります。

主な症状
おねしょ
当院で行う検査
尿検査、エコー検査(腎臓や膀胱に異常がないかをみます)、排尿記録
当院での治療

(薬物療法)腎臓で作られる尿の量を減らす薬の処方

※排尿記録を見て、飲水量やトイレの回数など、生活習慣の見直しによる改善が見込める場合は、まずは生活習慣改善の見直しから指導します。

「排尿記録はこちら」

記入方法

  1. 1週間~2週間記録をつけてください。(可能な限りで大丈夫です)
  2. 夕食~寝る前までの飲水量:夕食後からの寝るまでの水分量をわかる範囲で計測してください。
  3. 寝る前の尿量:目盛付きのコップ(計量カップなど)を準備していただき、寝る前の尿量を計測してください。
  4. パットの重さ又は漏れの有無:オムツやパットを使用している場合、使用前と使用後の重さをはかり、その差を記入してください。
    使用してない場合や計測が難しい場合は、漏れの有無を記入してください。
  5. 起床時の尿量:起床してから最初の尿量を3と同様の方法で計測してください。

亀頭包皮炎

男性の陰茎(いんけい)先端部分である亀頭部を覆っている皮膚(包皮)に炎症が生じる病気です。

乳児期には包皮が亀頭部を覆っています(包茎状態)が、成長とともに包皮を翻転(ほんてん=ひっ繰り返すこと)できるようになります。包茎状態の場合、亀頭に包皮が覆いかぶさっているため清潔が保ちにくく、それにより細菌が繁殖することで炎症を引き起こしてしまいます。

主な症状
おちんちん(陰茎)が痛い、赤くなる、腫れる
当院で行う検査
尿検査、診察
当院の治療

(薬物療法)抗生物質、塗薬(軟膏)の処方

清潔を保とうと、入浴時に石けんなどでゴシゴシと強く洗いがちですが、それにより炎症を引き起こす場合もあります。シャワーのお湯で軽く汚れを落とす程度の洗い方をしましょう。

性感染症

性感染症とは、性行為により感染する病気のことです。
性感染症には多くの種類がありますが、症状や治療法も様々です。症状を感じにくいものもあるため、感染して気づかない場合もあります。

主な症状

(男性)尿道が痛い(尿道痛)、尿道から膿が出る

(女性)おりものが多い、黄色い、臭いがする、下腹部の痛み

当院で診察可能な性感染症

  1. クラミジア

    クラミジア菌が感染することで起こります。性行為をしてから1~3週間後に症状があらわれます。排尿時の痛み、違和感、かゆみ、性行為時の軽い痛みの他、尿道から白っぽい膿が出る人もいます。また、のどに感染することもあります。
    女性の場合、無症状の人が多いのも特徴的です。
    放っておくと男性の場合は精巣上体炎や尿道炎を引き起こし、女性が不妊症の原因ともなりますので、適切な検査と抗生物質内服治療が大切です。

    当院で行う検査

    尿検査、診察、尿中クラミジアPCR検査(遺伝子検査)(クラミジアの有無を調べます)

    当院での治療

    (薬物療法)抗生物質の処方

  2. 淋菌

    性行為後2~3日から7日で症状があらわれます。症状としては、クラミジア感染と異なり、排尿時の強い尿道の痛み、黄色い悪臭のある膿が出ます。のどへの感染や、分泌物の付着した手で目をこすることによる結膜炎を引き起こすこともあります。

    当院で行う検査
    尿検査、診察、尿培養検査または、淋病のPCR検査(遺伝子検査)(淋菌の有無を調べます)
    当院での治療

    (薬物療法)抗生物質の注射(現在は耐性菌が多く、抗生物質の注射が第一選択となります)

  3. コンジローマ

    性行為後3週間~8ヶ月くらい経過したところで陰茎にイボのようなブツブツが出来る病気です。
    陰茎以外にも陰嚢、肛門、隠毛部などに複数できます。

    当院で行う検査
    診察
    当院での治療
    • (薬物療法)塗薬の処方

    • (手術療法)電気メスによる焼灼術、切除術(局所麻酔で行います。日帰りの手術となります。)
      →塗薬の効果が確認できない場合に、外科的処置に切り替えます。
      ※手術については、本院の高山病院を含め、対応可能な病院へご紹介します。

  4. 陰茎ヘルペス

    性行為後2日~10日間ほどで発症します。男性の場合は陰茎にプツプツと水泡ができその後水泡が破れて腫れや痛みを伴います。
    ヘルペスウイルスは一度感染するとウイルスが体の中に潜伏し、免疫力が低下しているときなどに再発します。

    当院で行う検査
    診察、ヘルペスウイルス抗体価検査
    当院での治療

    (薬物療法)抗ウイルス薬の処方

  5. 梅毒

    梅毒の症状は感染してから数週間であらわれる第一期から、数年~数十年後まで第三期までに及びます。感染してから3~4ヶ月で痛みを伴わない潰瘍が陰部にできます。これを治療せずに放っておくと、潰瘍がなくなり全身に発疹があらわれます。

    当院で行う検査
    尿検査、血液検査(抗体量を見ながら定期的に検査を行います)、診察
    当院での治療

    (薬物療法)抗生物質の処方、注射

    ここ数年患者数が増加している性感染症の病気です。ペニシリンの薬の普及により患者数や重症化へのリスクは減っていますが、上記のような症状がある際は早めに泌尿器科を受診して早期治療を行いましょう。

泌尿器がん

  1. 前立腺癌

    前立腺は男性のみにある臓器で、膀胱の下に位置し、尿道のまわりを取り囲んでいて、クルミのような形をしています。
    前立腺で作られる前立腺液は精液の一部として精子に栄養を与え、精子を保護する役割を持っています。

    前立腺癌は、主にPSAという血液検査項目の上昇をきっかけとして発見されます。
    前立腺がんは緩徐に進行することが多く、早期に治療を行った人の5年生存率は90%を超え、完治が望みやすいがんだと言えます。その一方で、骨に転移をした状態で見つかる人もおり、進行した状態での生存率は高くはありません。

    当院で行う検査・治療

    採血検査(PSA)、エコー検査(前立腺の大きさ、腫瘍の有無をみます)、前立腺触診

    診察、上記検査の結果、癌が疑われる場合は生検検査(組織採取検査)を行います。こちらの検査は当院では、高山病院に1泊2日でご入院いただき行います。検査結果が出るまで7~10日ほどかかります。前立腺癌と判断されたら、他の臓器やリンパ節、骨などへの転移がないかを確認するためCT、骨シンチ検査を行います。(CT検査は高山病院へ、骨シンチは他院へご紹介いたします)その後、癌の進行状況を判断し、男性ホルモンの働きを抑える「内分泌療法」、前立腺を摘出する「手術療法」、その他「放射線治療」「化学療法」など、治療方針を検討します。

  2. 膀胱癌

    膀胱に発生する悪性腫瘍です。血尿は他の病気を原因とすることもありますが、膀胱がんの血尿は痛みを伴わないことが多いです(無症候性血尿)。その他の症状としては排尿時の痛みや頻尿などです。痛みがない血尿が出たときは膀胱がんに注意が必要です。

    当院で行う検査・治療

    尿検査、エコー検査(腎臓や膀胱に異常がないかをみます)、尿細胞診(尿中に癌細胞がないないかを調べます)、膀胱鏡検査(カメラで膀胱内をみます)

    上記検査で膀胱癌と判断されると、基本的にはCT検査を行い病気の進行度を判定します。確定診断を行うためには、膀胱内に内視鏡を挿入し、電気メスでがん組織を切除する手術が必要となります。手術は高山病院にて3日程度の入院で行います。癌の進行状況を確認して、再発予防のために抗がん剤を膀胱内に注入したり、さらなる治療が必要な方には手術や放射線治療など、治療方針を検討します。

  3. 腎癌

    腎臓の実質(尿をつくるところ)にできる悪性腫瘍です。50歳代の男性に多い傾向にあります。遺伝子の異常や、喫煙、肥満、透析などが発生に関係していると考えられています。腫瘍が大きくなると血尿や痛み、腹部の膨らみなどが現れます。それらの症状をきっかけに見つかることもありますが、他の目的(健康診断や他の病気の精査など)で行った画像検査(超音波検査やCT検査など)で偶然みつかることが最近は多いようです。

    当院で行う検査・治療

    尿検査、エコー検査(腎臓に異常がないかをみます)、CT検査(病気の進行状況や転移の有無の確認をします)
    腎癌が確定した場合は、腎臓摘出手術(全摘除、部分切除)を行います。
    ※CT検査、手術については、本院の高山病院を含め、対応可能な病院へご紹介します。

    腎臓は腰の高さのところに左右1つずつある臓器で、血液中にたまった老廃物を尿として外に排出したり、血圧の調整をしたり、様々な働きがあります。腎臓を片方摘除しても通常通りの生活は可能ですが、もう片方への負担が大きくなるので食生活には十分気を付けて、規則正しい生活を心がけましょう。

  4. 腎盂尿管癌

    腎盂(腎臓と尿管のつなぎ目で尿が流れるところ(尿路上皮))または尿管にできる悪性腫瘍です。喫煙や化学物質が発病に関連があると考えられています。無症候性肉眼的血尿(痛みをともなわない血尿)や背部痛、腰痛などをきっかけに発見されます。

    当院で行う検査・治療

    尿検査、エコー検査(腎臓や膀胱に異常がないかをみます)、CT検査(転移の有無の確認)
    ※CT検査については本院の高山病院へご紹介いたします。

    上記のほかに、内視鏡を用いて尿道から膀胱を経て尿管の方へ細いカテーテルを挿入し、造影剤を注入し病変を確認するとともに、尿管の尿を採取し癌細胞の有無を調べる検査をします。確定診断がつかなければ、最終的に細い尿管の中まで入るカメラ(尿管鏡)で腫瘍を確認しながら組織を採取します。この検査は麻酔が必要となるので、1日入院が必要となります。癌が確定するとこれらを完全に切除する手術を行います。
    ※手術については、本院の高山病院を含め、対応可能な病院へご紹介します。

  5. 精巣癌

    20−30歳代に発病のピークがあり、約10万に1-2人程度が発病するとされる比較的まれな病気です。無痛性陰嚢腫大(痛みがない精巣の腫大)が最も多く見られる症状で、進行が速いので、かなり進んだ状態で発見されることもあります。

    当院で行う検査・治療

    尿検査、エコー検査、CT検査、MRI検査、血液検査(腫瘍マーカー)
    ※CT検査については本院の高山病院へご紹介いたします。
     MRI検査については他院へご紹介いたします。

    診断がついたら緊急に近い対応で手術を行い、精巣を摘出します。その後、抗がん剤や放射線による治療を追加することがあります。精巣腫瘍は進行が早いことが知られているので早期に発見して治療を開始することが大切です。
    ※手術については、本院の高山病院を含め、対応可能な病院へご紹介します。